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シルク・フェイスマスクの開発秘話

文:野村

私たちトリプル・オゥは、創業143年の老舗刺繍メーカー笠盛から生まれたアクセサリーブランドです。既成概念にとらわれない、糸のみで出来たアクセサリーを製造販売しております。

コロナ禍の中、製造業である私たちに一体何が出来るのか?その答えの一つとしてマスクをつくることとなりました。

使い手へのやさしさ、そして日常の豊かさをテーマにしたモノづくりに取り組んできたトリプル・オゥにとって、マスク開発は新たな挑戦でもありました。

トリプル・オゥらしいマスクってなんだろう?

試行錯誤する中で、デザインや使用する糸などこだわり抜き、気が付けば開発スタートから6ヶ月がたっていました。

そうして完成したアクセサリーのようなマスクには、スタッフの妥協せずに納得のいくものをお客様に届けたいという想いがこもっています。

今回はそんなマスクの開発に携わった、プログラマーの岡田と、初期のサンプルを担当した大井、デザイナーの片倉による企画から完成までのインタビューをお送りします。

野村

刺繍でのマスク開発の第一歩は何から始まったんですか?

岡田

最初はどんな組織にするかということから、かなりサンプルをつくりました。縫い方もサガラ刺繍(タオルのようにもこもこした感じ)にしたり平刺繍にしたり何回もサンプルを縫って、、

最終的には仕上がりがフラットなチェーン刺繍に決まりました。

初期の組織サンプル。布でもなく、ニットでもない、刺繍という温かみを感じるテキスタイルは試行錯誤を繰り返して生まれた。

岡田

プログラミングではマスクの端の処理にも気を配りました。スッキリ見せるために極力糸が重ならないようにし、かつ伸びないようにしっかりさせる。いかにも“耳”っぽくなってしまうのは避けたかったんです。フラットで洗練された雰囲気に近づけたのではと思っています。

片倉

耳ヒモ部分の仕様にも頭を悩ませました。一番付け心地に影響する所で、長さ調整も出来ないといけない。

下糸だけゴム性の刺繍糸を使ってみたり縫い方をかえてみたり色々試しました。

縫ってみて分かったのですが、ゴムは耐久性の心配とクセがつくことが気になり、シルクの糸を使用したひも状のデザインに決まりました。サイズ調整で引っ張る方のヒモの端にスフィア(糸玉)がついている所もポイントです。

野村

マスクのデザイン(形)はどうやって決めたんですか?

片倉

自分が布マスクをつける時、脇をところが張り出していて、もっとすっきり出来たらきれいなのにと思っていたんです。あと、中心の縫い目のステッチが当たるとストレスになるからシームレスになるように心がけました。シームレスにすることでリバーシブルで使うことも出来るんです。

野村

ちなみに、唯一の縫い目である中心部の縫製も桐生市内の縫製工場さんに頼んでいます。難しい工程を早く丁寧に仕上げて頂けるので、とても信頼しています。こうやって企画から生産までを市内で出来るということに繊維産業の盛んな桐生の強みを感じますね。

デザインは一見シンプルだけど、緻密なデータによって出来ている。

片倉

マスクは初めての試みだったので、出来上がったものを出すのが少し怖かったです。

スタッフ間でしばらく試着して、付け心地や洗濯試験などを行い、リリースにはいつもより慎重でした。その着用試験で鼻の部分のカーブが気になったりして、最後まで微調整をしていましたね。

野村

ミシン担当の大井さんは、マスクのサンプル制作でアクセサリーとの違いなどありましたか。

大井

マスクで苦戦したのは糸調子です。一か月くらい毎日のようにサンプルを縫っていました。朝出勤するとミシンの所に新しい糸が用意されているんですよ。糸が変われば糸調子も変わって、知らなかったミシンの特徴がいっぱい出てきましたね。

普段アクセサリーを縫っているとき、縫い手としてのパンチ(刺繍データ)をみる視点は早くきれいに縫う事なんです。

だけどマスクに関しては、どうやったら付け心地が良いかという視点でみていたので縫っていて楽しかったです。

開発変遷:左から右へと改良されていった。

大井

製造工程では衛生面にも注意を払ってます。ここもアクセサリーと違う点ですね。

マスクに触る時は必ず手を消毒したり、マスクが作業台などに直接つかないように布やビニールを敷いたり、、出来る予防はすべてやっています。

岡田

以前はとにかくマスクならなんでも良いみたいな風潮があったけど、今はデザインに目が行くようになったと感じます。

その点でアクセサリーのようなマスクというトリプルオゥのコンセプトは今のマスク生活にフィットするのでは?

企画から6か月くらいかかったけど、時間をかけた分だけ納得のいくちゃんとしたものが出来たと思います。まだまだ改良の余地ありな部分はあるけれど、、、

野村

トリプル・オゥのブランドコンセプトは“技術と発想で日常を豊かに”

その想いのもと、アクセサリーから発展し、老若男女問わずつかえるマスクをつくることが出来ました。

マスクでの生活が当たり前になりつつある今、少しでもマスク生活を楽しむ為のアイテムの1つとなればと思います。トリプル・オゥの優しさにこだわったシルク・フェイスマスク。ぜひその着け心地を試してみて下さい。

マスクはオンラインまたはファクトリーショップにて販売しております。

ファクトリーショップ

毎月第1土/第3金&土オープン

営業時間 10:00~18:00

住所 群馬県桐生市三吉町一丁目3-3

電話 (0277)44‐3353

平日は事前予約制にてオープンしております。詳しくはサイトをご覧ください。

トリプル・オゥ ブランドサイトはこちら

耳紐がほつれてしまった際の結び方を紹介しています。

長さ調整が自在です

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この記事を書いた人

創業145年の刺繍メーカーが、長年培ってきた刺繍の技術を生かして作る、まったく新しい糸のアクセサリーブランド、000(トリプル・オゥ)。0.1mm単位のプログラミングと、職人の手仕事が合わさった立体刺繍で、使い手へのやさしさにこだわった商品を生み出しております。

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